トラブルシューティング(PowerTap G2)
Q: サイクルコンピューターとパワータップG2ハブ(PowerTap SLC+、SL+、Pro+、Elite+など)とのペ
アリングができないのですが。
A: |
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まず最初に、パワータップを確実に起動させてください。パワータップはアクスル上をハブシェル(厳密にはハブシェル内に組み込まれたトルクチューブ)が回転することで起動する仕組みになっています。もしハブシェルとアクスルが一緒に回転した場合、パワータップからは信号は発信されず、よってペアリングが行えません。 |
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【バイクに取り付けられたホイールのパワータップを起動させるには】 |
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アクスルはクイックレバーなどで締め付けられて回転できない状態ですから、ホイールを回せばパワータップは起動します。
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【バイクから取り外されたホイールのパワータップを起動させるには】 |
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片手でホイールを持って、もう片方の手でアクスルエンドキャップを回してください。反対側のエンドキャップも一緒に回転していればOKです。逆にホイールのほうを回転させる場合、両側のエンドキャップが回転しないように指や手の平でキャップを押さえてください。ホイールが回転し、両側のエンドキャップが静止状態であればハブは起動します。
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上記でパワータップが確実に起動しているはずにもかかわらずペアリングができない場合、その原因がコンピューター側、ハブ側のどちらにあるのかを見極めるため、以下をお試しください。 |
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1. 2.
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問題のハブと他のサイクルコンピューターとのペアリングを試します。
問題のコンピューターと他のパワータップハブ、もしくは心拍ストラップ、スピードセンサーやケイデンスセンサーとのペアリングを試します。
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【上記1でペアリングが失敗し、2でペアリングが成功した場合】 |
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電池を交換する(電池の向きにご注意ください)。
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・ ・ |
バッテリーホルダーの金属プレートやメス端子に腐食が見られないか確認する。
ハブシェル側のオス端子に腐食や曲がりが見られないか確認する。
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以上の3点を実行して、すべて正常に見える場合でも、バッテリーホルダー(品番15849)を交換することで、症状が改善することがあります。ただし、バッテリーホルダーの交換で症状が改善されるとは限らないので、ご購入に進む前に、ご友人などのパワータップからバッテリホルダーを試しに移設してみることをお勧めします。 |
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【上記1でぺアリングが成功し、2でペアリングが失敗した場合】 |
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サイクルコンピューター側に不具合が発生している可能性があります。電池を交換してもセンサー類とのペアリングができない場合は、コンピューターのメーカーまたは代理店にお問い合わせください。 |
Q: パワータップの電池が短期間で寿命が来てしまうのですが。
A: パワータップは通常、一度の電池交換で約300時間駆動しますが、もしそれよりも極端に早く電池が消耗してしまうようなこと
があれば、以下の点をご確認ください。
・パワータップ本来の性能を引き出すためにはSR44(EPX76)型酸化銀電池のみをお使いください。
・バッテリーホルダーへの電池取り付け時に、電池の向きを反対に取り付けてしまう方がおられます。正しい電池の向きは画
像をご覧ください。
・バッテリーホルダーの金属プレートは腐食がなく、電池としっかり接触していなければなりません。金属プレートに腐食が見ら
れたり、電池へ押し付ける力が弱い場合、新しいバッテリーホルダー(品番15849)をお買い求めください。
・バッテリーホルダー底面のメス端子に腐食が認められる場合は、新しいバッテリーホルダー(品番15849)をお買い求めくだ
さい。
・ハブシェル側のバッテリーホルダー用オス端子が腐食していたり曲がったりしていないかご確認ください。不具合が認められ る場合、ご購入先の販売店にご相談いただくか、保証&修理ご依頼フォームより私どもまでご連絡ください。
上記を実行しても電池の消耗が激しい場合、ハブシェル内部の電気系統でショートが発生している可能性があります。ご購入
先の販売店にご相談いただくか、保証&修理ご依頼フォームより私どもまでご連絡ください。
また、サイクルコンピューター側の電池残量表示機能の不具合で電池残量残りわずかと表示されているだけで、実際には電
池の残量は十分ある場合もあります。その場合、コンピューターのメーカーまたは代理店にお問い合わせください。
Q: 出力の値が普段と比べて正確でないような気がします。
A: |
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トルクのゼロ点設定が必要である可能性があります。最も精度の高い出力値を得るために、ゼロ点設定は頻繁に行ってください。走行時にペダルを漕ぐ足を止めて、ディスプレイの出力値が0以外であれば、ゼロ点設定が必要です。
ゼロ点設定を行う際は自転車が静止し、チェーンやペダルに一切の負荷が掛かっていない状態で行ってください。また、コンピューターの通信アイコンが点灯していることを確認してください。以下がゼロ点設定の手順になります。 |
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4. 5.
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[MODE]ボタンをディスプレイがメイン画面になるまで繰り返し押してください。
ジョイスティックを操作して”Sensors”を選択します。
ジョイスティックを操作して”Power Sensors”を選択します。
ジョイスティックを操作して”Active Sensor”を選択します(横にチェックマークが入ります)。
ホイールを回転させるなどして、ハブを起動させてください。
ジョイスティックを操作して”Manual Zero”を選択します。
生トルク値、オフセット値、ファームウェアのバージョン情報が表示されます。ここで生トルク値とオフセット値が一致していなければ、ゼロ点設定を開始する必要があります。
ジョイスティックを操作して”Manual Zero”を選択し、ゼロ点設定を開始します。
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【Cervoコンピューターを用いる場合】
CervoによるPowerTapのゼロ点設定手順
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1. 2. 3. 4. 5. |
[MODE]ボタンでディスプレイの上段を選択してください。
[SELECT]ボタンを現在のパワー(Current Power)が表示されるまで繰り返し押してください。
[SELECT]ボタンを”WATTS”という文字が点滅するまで長押ししてください。トルク設定モードに入ります。
[SELECT]ボタンを”0”が表示されるまで長押ししてください。
[SELECT]ボタンを押して現在のパワー(Current Power)モードに戻り、ゼロ点設定が完了です。
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Q: ハブとコンピューターとの通信が途切れがちなのですが。
A: ・電池を新しいものに交換してください。
・有線式パワータップをお使いの場合、コンピューターがマウント台座に深くまで差し込まれていない可能性があります。
またはレシーバーのワイヤーの断線が考えられます。有線式パワータップ用レシーバーキット(品番7022または7022P)を
お買い求めください。
・有線式パワータップをお使いの場合、レシーバー(シャークフィン)の位置がハブから遠すぎることが考えられます。レシーバ
ーはできる限りハブに近い位置に取り付けてください。
・お近くのほかの機器の干渉を受けている可能性があります。周りに電子機器のない場所でお試しください。
Q: 走行中、ケイデンス表示が”---“もしくはゼロとなるのですが。
A: パワータップのケイデンス値は40rpm~130rpmの範囲内に限り正確となっています。パワータップのケイデンスはトルク情報
から計算された仮想値であり、この範囲外ではゼロと記録されます。常に正確なケイデンス値をお求めであれば、スピード/ケ
インデンス ワイヤレスセンサー(品番7251)をお買い求めください。
Q: Garmin Edge シリーズコンピューターを使用していますが、パワータップ以外のデータも受信してし
まいます。これを防ぐ方法はありますか?
Q: フリーボディーがフリー回転しないんだけど。
A: |
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必要なパーツが正しく取り付けられているかご確認ください。必要なパーツは下図をご参照ください。②のシールリングは断面が「コの字」になっており、コの開いている側がフリーボディー側(外側)を向くように取り付けてください。 |
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カンパニョーロの11速ギアを使用していて、パーツも正しく取り付けられているにもかかわらずフリー回転しない場合、ローのギア板とスポークが干渉している可能性があります。フリーボディーの一番根元に薄いスペーサーを挟むかロックリングをわずかに緩めてカセットをスポークから遠ざけてみてください。
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Q: ガーミンでパワータップのキャリブレーションが完了しないのですが。
A: |
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ガーミン製サイクルコンピューターを用いてパワータップの校正(キャリブレーション)を行う際、表示が[校正中] (海外版は[Calibrating])のまま一向に校正が完了しない場合は、心拍ストラップを当該ガーミンとペアリングさせ、(ストラップを着用したまま)再度パワータップの校正を行ってください。 |